アニメ第一期を見て好きになった「その着せ替え人形は恋をする」。
二期がスタートしたことを知り二期最終回後、最終巻まで電子書籍を買った感想を。
アニメで補完した途中の巻が一部抜けてはいるけどね(節制)
ちなみに、着せ恋。設定や描写にオオ……となる点はあるけれど、素敵な作品です。
まず設定や描写としては高校一年生15歳の子供が性描写を取り扱うアダルトゲームに軽率に触れることのできる世界観でレイティング!!レイティング!!?!と困惑する作品でもあり。(レイティングではなく未成年が買えてしまうことが問題だよ。レイティングしている意味がないね)これがよろしくない。フィクションであると判断、理解して読める/視聴できる大人であれば問題がないけれど子供がそれを判断できるかというと、自分だってエロゲやりたい!!と密かに思う子もいるわけじゃないですか。そんな感じでどんだけ性に興味津々であろうとも事実AVの貸し借りが行われていようとも(今の時代配信サイトだけどそういうことじゃない)、そこを誤解しないように強めに「これはフィクションです」を始め、性描写を取り扱う作品は年齢制限があることの丁寧な注意テロップを最初に表示してほしいなと感じている。
と言ってもテレビ放送では見ていないのでいや……配信サイトでもテロップはそのまま残すだろうから、ないな……。
けども、それがないとこの作品始まらないのでせめて18歳未満の目に留まらないよう・留まっても誤解を与えないよう配慮した方がよい作品であるとは思う。
二期からとてもいいよね。エロ要素がかなり減っているので。そしてハニエル衣装制作から始まる三期が楽しみすぎる。二人の思いや心、表情が悩み曇っていくストーリーでもあるので今までオープニングがとっても明るかったけどどうなるんだろう。でもやっぱり底抜けに明るいといいな。
ストーリー終盤に入るハニエルのエピソードも好きだけれど二期は特にわかなのトラウマや責任感、一人で抱える癖という部分がコスイベでの出会いやクラスメイト達との関わりの中で少しずつほぐれていく物語だからとても好きで。主人公二人はじめどのキャラも皆好きななか、やっぱり乾姉妹が私は特に好きかもしれない。育ちの良さであったり、姉妹の関係性と仲睦まじい姿が本当に好き。しんじゅちゃんはスターレイルのヒアンシーと声優さんが一緒だねぇ。ヒアンシー……………めっちゃ好きだ…………………………。火を追う旅の中でエーグルのところまじで好きだ……………。ヒアシンシア……………。
ハロウィンカラオケでの一幕と風邪治ってからのコスイベであまねとの出会いで、わかなは幼い頃のんちゃんに言われた一言をずっと心の中で育てていたけれどその実はあの言葉はのんちゃんにしか言われていないという気付き。そしてあまねに「絶対に思いません!」と伝える姿が印象的で。
心が傷付いた一言をそのまま受け取らずに避けたり投げ捨ててしまえたらいいのだけれど、どうしても人はそれをまるで大切なものであるかのように抱えては突いてみたり転がしてみたり捨て置くこともできずに蓋を開けては繰り返し眺めてしまう。忘れられない言葉はたくさんの素敵な言葉で、前向きな言葉であってほしいのに何故だろう。どうしても傷付いた言葉って重たいからそれをまともに受け取って重たく引き摺ってしまうんだよね。引き摺られて、忘れられない。大切に磨いて宝物のように繰り返し眺めて愛していきたい言葉はもっと、もっと、明るくて温かいものなのに。人の心はどうしても重くて冷たいものばかりを集めては沈み込んでしまうね。
自分も一人から言われた言葉をずっと眺めて擦っていて、そんなもの早く投げ捨てちゃえばいいのにね。相手に向かって返却しちゃえればいいのにね。(相手のことを同じように言葉で傷付けるって意味じゃないよ)
受け取らない選択があるのにね。構えていないと突然すぎて心の壁を突き破って、ガラス片が刺さったみたいに痛いね。悲しいね。
自分の言葉も誰かを傷付けるものでなければいいと願いたいけれど、故意でない限りはそれを気を付けるのはどうしても難しいから。
痛いから何度も何度も薬を塗ってガーゼを取り替えてって頑張るのにその度に傷を繰り返し見てしまうから忘れられない。そうして一人の言葉を段々とまるで世間から受けた言葉であるかのように抜け出せなくなってしまう場所から、わかなが抜け出す一歩を歩むことができてよかったと思う。
文化祭編ではじいちゃんの言葉を思い出して人に頼ること、人に頼られることは必要なことで嬉しいものだと知ることができた。
頼られる側と頼る側。どちらの経験もできて、特にせいらちゃんが「頼られるとまじ気分いいぜ たまんね~」の言葉が本当に愛おしいし、私も頼られるとそう感じるのでだから頼った時に迷惑だっただろうなとか申し訳ないな……とばかり感じていちゃいけないなと思った。「すみません」じゃなくて「ありがとう」なんだよね。「ガンダしちったぜ あっち~」もすごい好き。
そして皆が見ている前でメイクを行ったこともとても大変で大切な経験だったなと。
プレッシャーの中で、まりんの顔を見て、まりんが信じる自分を信じた。グレンラガンかよ~~~~~~😭 俺が信じるお前を信じろ 泣くが……?
ここのシーンで職人の表情になるわかなが人としても職人としてもかっこいいし、五条新菜の職人の、プロの、技を見たクラスメイトも、あの空間に高校生でありながらもクラスメイトと共にいながらも目の前の自分の世界を広げてくれた信頼する存在へ向けて自分の力を発揮するという沢山のことが詰まっていて素晴らしいなと。まりんはお雛様と同じようにわかなを職人にする存在でもあるんだね。
ずっと、まりんは五条くんと二人だから。の気持ちなのだけど、この時点でもまだわかなは喜多川さんの力なんだよね。
そしてミスコンで壇上に上がった麗様コスのまりんへ向けた「奇麗」の言葉。まりんがわかなへの恋を自覚した言葉、まりんに「特別」をくれた人。
そしてそのまりんが壇上で「五条くんに」と言葉にする。お雛様に心を奪われて頭師を目指すわかなへ、自ら衣装を作りメイクを施したまりんが。
あのシーン、お雛様からまりんが立つ壇上に切り替わってステージがお雛様の飾り台と重なる演出がすごく、良くて……語彙力……。
わかなの姿に瞳に、胸がいっぱいになってしまうよ。
話が戻るけどスパムおにぎらず~~~からのだいしゅきなんだが!!?毎日しゅきが更新されりゅのだが~~~~~~~がめっちゃおもろい。ここのすれ違い好きすぎる。わかなの食の好みも好き。和食の男。
けんせいくんに頼るシーンも村上くんへ「全然恥ずかしいことじゃないのに」とわかな自身が好きなものを隠していた過去から前進している様子もわかなの成長が止まらない。愛おしい……。
主人公二人、わかなもいい子で下心がないから築けた関係だよなぁ……。初期はまりんの行動によってなかなか大変なことになってしまうこともあったけど不可抗力だしね。ありしゃコスの時に集中してたのも思春期の高一男子にとってはバニー衣装(※ハイレグ)は目に毒だよねぇ大変だ。そこらへん、まりんもエロゲプレイしているけど危機感ないというか分かっていないところは知識がないのとわかなとの関係性が友達として良好で恋愛対象として意識されてないと思っているのと、ハイレグバニー衣装にそこまで性的だという認識を持っていないからなんだろうな。勿論キャラの衣装であるしハロウィンではキャラコスじゃないバニー衣装だったけど女性目線で「ちょっとえっちでかわいい~~」の気持ちが強いんだろうね。作中でも「えっち」の言葉の意味合いと性的がイコールじゃない描かれ方になっているし。多分ヌル女についてもエロゲというより女性キャラの可愛さや心境の変化に夢中になる比重が大きくてエロシーンはスポーツ的な感覚、未知のものとして見ているところも二人は真っ直ぐ高校生なんだよな。雫たんやシオンたんを推してる様子からまりんはツンデレが好き。そして衣装制作で真剣とはいえエロゲをプレイしていても性的興奮に結びつかないわかな、作品に感情移入するタイプなのにそういった目線では現実とフィクションを区別できている。ヌーブラ二枚重ねについても「あの大きさはゲームのキャラなんですから!」と言っているしね。けれども、まりん相手になると真っ赤になるのでフィクション(二次元)であったり体験したことのない未知のものを現実で目にしてようやく意識するんだと思う。あと再度念を押すけども本来エロゲは15歳がプレイしてはいけないものだから……。
そういった部分のリアリティは追求していないけれど、趣味・夢への情熱や思い、葛藤、境遇、悩みはリアルなんだよね。
その部分のリアルを描いたら「誘ってると思った」って襲われてるものね。でもまりんはわかな以外の男には興味がないし信頼しているわかな以外の前ではあんな風に無防備にはならない、わかなはわかなで喜多川さんに自分は不釣り合いだと思っているし耐える子なので奇跡のバランスが取れている。そもそも作品の伝えたいことがそういう部分じゃないからそりゃそうか。でもそれはそれとして世のお嬢さん方は気を付けてほしいなって思いながら視聴する気持ちがあるんだわ。
なんか長くなってるな。 なんで???
紗寿叶のこと書きたいが!? 大好きだが!?!!
棺合わせ編
ゲーム「棺」。これもこれでR15Gであれよ…………と感じる部分。しんじゅちゃんは中学生なんだ!!
内容もホラー(スプラッタ的な)のみでなく、性的虐待を取り扱っている!!! どうなってんだ!!!!!!!
でも「棺」については作中においてゲーム世界と現実の対比が描写されている部分ではあるんだよな……。
喜多川親子の心温まる描写と家庭崩壊していくミラの描写。
性に対して緊張と不安はあるものの好きな相手と結ばれることを期待し夢見るまりんと義父から性的虐待を受け母から罵られるミラ。
……ここ、ミラがワンピースをぎゅっと握り締めるシーンでワンピースの皴が目の形になってるのすごく嫌だしアップになるその皴の位置もまぁ下腹部なんだよね。すごく嫌だ。
わかな、寝なければいいんだ!!おもろすぎる。アへ顔雫たんパーカーによってスン……とガンギマリしたのもおもろい。いや何も面白くないが!? 風邪の時みたいに寝落ちしたまりんをおんぶして部屋まで運んだんだろうね。まりんにちょいちょい父性?発揮してるんだよな。わかなは本当にいい子だよ……。
ジュジュこと紗寿叶のブラックロベリアコス。
さじゅなとしんじゅの会話がとても好き。この姉妹が本当に好きだ。お互いのことを深く敬愛しているんだよね。そしてこの姉妹は好み等、互いを尊重し違いもきちんと受け入れられる。お互いのことが大好きで、大切で、甘えたりもするけど、依存することはなくとてもいい関係性なんだよね。お母さんを演じてるのがさぁやだったのもよかった。魔法少女の母。何より紗寿叶って名前に「紗」と「叶う」の字が入っているのがいい。
話が前後するけど「私は心寿の姉よ!」の紗寿叶の言葉が、姉としての矜持が。このシーンと烈合わせロケハン時のわかなとのシーン……、叶えなさい・叶えたい・叶えるの思い。「叶」の象形文字を調べてみたら、口と針とのことでそこもすごく素敵だなと感じた。
話を戻して、本人達はそんな風に思って発言していないけれど都と涼香が大人で先輩しているのもよくて、涼香の「好きでやりたいならいくつになっても続けていいし始めてもいいんだよ」の言葉と都の「趣味続けるのにな~~~~~んにも気にしなくていいんだぜっ」の言葉。視聴者である自分まで救われた。旭がガシャポンを回して、都と涼香に出会ったあの場面も演出が本当によくて。ガシャポンで引き当てたのはシークレットどころか一生涯の絆。都と涼香に救われた人、たくさんいるよ。
着せ恋を見てると心が救われるんだよね。明るくて真っ直ぐで全力で泣いて笑って悩んで立ち止まって勇気を出して一歩踏み出して、一歩踏み出した先の広がりに。まりんの夢を叶えてその夢を一緒に歩んでくれる人への恋、わかなの自分の世界を広げてくれた人への恋。未成年がエロゲプレイしていたりとか気になってしまったりはするけれど、作者さんの最終巻あとがきの言葉を見ると都合が良くて楽しくて奇麗な物語をありがとうと心から思う。
定期的に落ちはすれど、着せ恋が私の心を守ってくれたから感謝しかなくて。着せ恋を読んでる時と視聴してる時はいつも元気になれた。
詳しくなくても知識がなくても稚拙であっても、好きは好きでいい。愛に正解も優劣もない。趣味は楽しまないと損だよね。人の目なんて気にしている場合じゃないよね。時間は限られているんだから。
経験、知識、理解は身に着ければ身に着けた分、より広い視野でより深い分析で色んなものを楽しめる。好きを増やせる素晴らしいものである。稚拙でもいい、でもより楽しむその先を目指す時に役立つもの。優劣や競い合う為ではなく、自分の為に身に着けるもの。自分を活かし、生かすもの。そして困難や苦悩に直面した際に自分を救うもの。理解って書いたけど合う言葉が難しいな……。理解したもの……認められるもの?が多いとやっぱりそれは自分に返ってきて心の糧になる。素晴らしいこと、素敵なこと。
三期で描かれる、涼香の「二人が頑張ったから良かったんだよ!」の言葉も好きだし、のんちゃんとわかなの会話もとても好き。わっちゃんをまた苦しめるんじゃないかってのんちゃんはのんちゃんで繰り返し繰り返し自分を責め続けていた。刻央と将護もいいんだよな……。村上くんもいいんだよな……。皆好きなんだよな…………。
最後、紗寿叶が心寿の写真撮る時にスマホ使っているのも好き。初登場時にスマホで撮影していた海夢に対して思い込みから嫌悪感を抱いていた紗寿叶がスマホ使ってコス写真撮ってるんだよ? あまりに良すぎる。そして今まで撮ってもらう側だったからカメラ使えないの可愛い。きっと心寿を撮る為に受験生ではあるものの、紗寿叶も少しずつカメラを覚えていくんだろうな。
何年先か分からんけどアニメ三期が来たらまた感想書く。ありがとう、着せ恋。
自分の人生経験や引き出しの少なさとか未熟さとか駄目さとか色々あるけど、そのことを「分かってるくせに何もしない」と非難され(これは実際に自身が言われた経験なんだけどもスターレイルのレイシオも思い出すね)たりするけど、人生あっという間だけど、そういう「身に着けること」の目的とか「何の為か」って(自分の為なんだけどさ……)意味や価値を見出せないと足が出なかったりするから自分のペースで無理せず進むようにするよ。焦っても仕方がないし。そもそも「自分の為」ってところが意外と難しいよね。自分のこと褒められない認められない人とかは特に。言い訳だ。「好きなものの為」に切り替えてみてはどうだろう。刹那主義だからなぁ、できなさそ~~~~~。変わりたいね。
