馬鹿野郎。

もうあの幼い頃のような日々は戻って来ない。

ごめん、兄ちゃん。

許してもらえるって、また笑ってもらえるって、兄ちゃんの弟って繋がりだけは永遠だって信じて疑わなかったんだ。

兄ちゃんは俺たちを守ろうとして無我夢中で気付かないまま母ちゃんを殺してしまったのに。

鬼を喰ったなんて、そこまでしたのに、って。

また甘えた。あれじゃ兄ちゃんを責めてるみたいだ。

口を突いて出た言葉に反吐が出る。

こんなはずじゃなかった。

 

 

永遠からの解

 

 

こんなことは絶対に認めねェ。

アイツは無鉄砲だが人一倍優しいやつだ。

守るのは俺だと、俺だけの唯一だとその立場も立ち位置も昔と変わらず永遠だと信じて疑わなかった。

どういうことだ。なんだそれは。そんな体質聞いちゃいない。

どうして鬼なんぞ喰いやがった。

ここに居る事も呼吸が使えねェことも知っていたのに。

ふざけるな。畜生が!

 

 

あとがき
どちらのパートも上から読んでも下から読んでも意味が通るように書いたつもりです。い、一応…。背景は本紫と木賊色のグラデーションにしました。こちらは柱稽古編オープニングの二人のカットが映るシーンの歌詞があんまりにあんまりなので衝動的に書いたものになります。勿論あの歌詞は作品のテーマ、耀哉と無惨のやり取りを表しているのですがその歌詞の部分に二人のカットを映すの鬼じゃん……と思いまして。あの廊下でのやり取りでお互いから提示された答えはお互いの普遍…つまりは永遠を打ち破ってしまったわけで。見てるこちらがどうしようもなくなりました。
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